特徴的な外観部分『ロトンダ』に合わせたトータルデザイン　新築外構　福井市T様邸

お家のシンボルでもある『ロトンダ』と呼ばれる円柱が印象的なT様邸。

住宅の設計段階からご依頼をいただき、

お家に合うトータルデザインをご希望されていました。

当初は比較的「クローズ」な外構を求めていらっしゃったT様ご夫妻でしたが

お二人のやわらかな雰囲気や、日ごろどのようにして過ごされることが多いのか、という事など

さまざまなお話をお伺いした中で、「セミクローズ」のデザイン提案をさせて頂きました。

セミクローズのデザインは、最低限のﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰを守りたい部分はしっかりかくして、

オープンな部分は、周りの方々にも楽しんでいただける部分が作れます。

ご友人や周りの方々に優しく温かく見守って頂けるような、そんなエクステリア空間にしました。

まずは、全体デザインです。

もともとは駐車スペースに、「ｼｬｯﾀｰｹﾞｰﾄ」をご希望されていて、

周りもぐるっと壁で囲うようなイメージをお持ちでいらっしゃいました。

勝手口とｶｰﾎﾟｰﾄ、一番よく使うスペースであるので、

出来るだけ視線は遮りたいところですが、

勝手口の横にある洋室の窓に採光と風が入りにくくなるのと、、

外観との相性が気になったので、

LIXILのプレミエスゲートをお勧めしました。

ﾊﾟﾈﾙ部分に、採光のとれるポリカと木調のﾊﾟﾈﾙが入っていて

外観の雰囲気を損なわずに、視線はしっかりカットしてくれるオシャレなゲートです。

ここで気になるのが、積雪時の開閉。

ﾊﾟﾈﾙが折りたたまれるように開閉するので、

その下の部分に雪が積もると、開閉が止まってしまいます。

今回は、ｶｰﾎﾟｰﾄの設置もあったので

ｶｰﾎﾟｰﾄとゲートの上端部分に細工をして、

雪が下に落ちてこないように工夫しました。

カーポート内部は、屋根を間口延長して

タイヤや自転車の収納スペースを確保してあります。

デザインのネックになりやすい車庫周りも

大きすぎず、シャープなデザインのこのゲートで

ひときわインパクトのある、プラスαのデザインになりました。

右側の門扉の奥はお庭です。

お庭の出入りは家の中からというご予定でしたが

日ごろから外で汗を流されることが多いという事と、

ご友人様もよくお見えになられるということだったので

直接お庭に入られる方が便利だと思い、門扉の設置をお勧めしました。

こちらもLIXILの門扉で色調を統一したので、全体的なﾃﾞｻﾞｲﾝを崩すことなく

お庭の部分へのﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰもしっかり守ってくれます。

中心にあるロトンダ部分に玄関があり、

Rの円柱に、少し斜めに玄関がついている

とても素敵な玄関ﾎﾟｰﾁ。

この空間をもっと膨らませたい！と思ったので

ｱﾌﾟﾛｰﾁというよりは、『パティオ』のイメージで

デザインしました。

門柱の表札部分にLIXIL外装ﾀｲﾙ「ﾊﾟｽﾄﾗｰﾉ」を使用し

ラインを強調しすぎないような色使いにしました。

同色の中に凸凹の素材が入り、品のある高級感を演出してくれます。

ﾊﾝｶﾞｰｹﾞｰﾄとｱﾌﾟﾛｰﾁの切り替え部分は

単調になりすぎないように

連続したイメージになるようにデザインし

お客様を迎え入れる素敵な空間になるように意識しました。

通りを歩く人たちにも、この雰囲気に癒されて欲しいです。

来客様用の駐車スペースも、ロトンダのラインにリンクした砂利ｽﾘｯﾄを入れました。

お庭と駐車スペースを無駄なく使うために壁は直線にしています。

ｱﾌﾟﾛｰﾁ部分とのデザインの違いが気になるところですが、

お庭に入る門扉の袖壁をRにし、ｱﾌﾟﾛｰﾁ部分との流れを印象づけました。

門扉も斜めになっているので、門扉左の和室窓への視線も

気にならなくなっています。

自家用駐車スペース・アプローチ・お客様用駐車スペースと

横に長く続く3つのパーツを、全体的なバランスを考え

高さや幅を調整しながらデザインしました。

色使いは、ポーチの上部に伸びる屋根の、鮮やかなブルーの印象が映えるように

同色系のグラデーションでまとめ、こげ茶をアクセントにしています。

シンプルにまとまった色使いで、

緑がより美しく見えます 。

最後は、夜のライトアップです。

植栽にｱｯﾌﾟﾗｲﾄ、駐車スペースにはﾌｯﾄﾗｲﾄを設置しました。

お庭のライティングと共に

T様邸をほのかに包んでくれます。

植物が成長し、ｱﾌﾟﾛｰﾁ周りにお二人のお好きなアイテムが加わって

少しずつ「味」がでてくると、ますます素敵な雰囲気になっていくことと思います。

2年後、3年後も楽しみなT様邸の完成です

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