TOP > 施工実績 > 和風&モダン和風 > 樹木を整え眺める庭に お庭リフォーム福井市N様邸
雑草対策をして、お庭を整えたい と
ご依頼を受け、現地調査に行った時のN様邸がこちら
アプローチのすぐ横に、和室の前のお庭があり
庭木が大きくなり、雑草にも悩まれていらっしゃいました
お庭から勝手口のある園路にも
樹木や植物がたくさん植わっていて
だんだんと歳を重ねていくうちに、草むしりも大変になってきたので
今後のことも考えて…と、リフォームのご相談をいただきました
植えてある木は、ご夫妻が植えられたものや
ご先祖様から引き継いだものなど
たくさんの思い入れがある木ばかり
お仏壇に飾るための、季節ごとの下草もたくさん植わっていて
残すもの残さないものをひとつひとつお聞きし
工事スタートとなりました
まずは、アプローチ入口の竹垣を移設し
伸びすぎた樹木の剪定と残したい下草以外を撤去しました
すごぉ~く明るくなって、びっくり
たくさん植えられていた草花の中に『フジバカマ』を発見
秋の七草の一つで
野生種は準絶滅危惧種と言われています
昔はその辺の草原に生えていた草花なのに
今は準絶滅危惧種なんて…せつなくなっちゃいますよね
園芸用に作られたフジバカマは販売されているようなので
原種ではないようですが、そちらで鑑賞するのもいいかもしれません
お庭には大きな景石も横たわっていたのですが
こちらも本来の姿であろう形に、よっこらしょ
御影石が2本置いてあり、どこかに使ってくださいとのことでしたので
景石と築山の中のインパクトとして
草や樹木でいっぱいになっていた勝手口横の園路も
300×600角の御影石で、シンプルな延段に
既存に敷いてあった敷石も再利用してます
お庭側の舗装デザインは
300×600角の自然石張りを斜め張りにしています
1.アプローチから心地よく見える(迎え入れる)角度
2.お庭の奥にある門扉への流れ
3.玄関ポーチからお庭側を見た時に奥行きを広く感じられるように
などを考えながらデザインしました
和室からの眺めは、リフォーム前からは想像できないくらいに
きっと素敵に見えていることと思います
大判の御影石をお庭の入口に敷きたいということと
歩行がなるべくスムーズにいくようにというご要望を踏まえ
なるべく段差をなくしたフラットな舗装とし
ところどころに長さと幅の違う細長の御影石を配置しました
窓の前は、後で濡れ縁などが設置できるようにあけてあります
お庭入口に配置した『蹲(つくばい)』も
ご先祖様から引き継がれたもの
樹脂製の『柄杓(ヒシャク)』から出る手洗い水は
衛生面を考慮して、散水BOX内の蛇口をひねると出るように施工し
いつでも清潔なお水が出るようにしています
晴れの日の乾いた舗装材の感じも
ふんわり明るくて素敵
散水BOXも、さりげなく『止め石』で
この小石のお弁当みたいなのが
とてもかわいいなぁといつも思うのですが (トトロのお土産に見える)
本来の止め石のとらえ方としては「ここから立ち入り禁止」という意味になります
N様邸は演出&乗り上げ禁止?といった感じでしょうか
言葉(文字)を使わずに表現していくところが
日本人て素敵だなぁと思います
剪定もしてすっきりしたので
以前とは比べものにならないくらいの風通しを感じます
「やっぱり切るのも大事だね」とN様
風通しがいいと、植物にとってもいいですし
何よりN様ご家族にとっても、良い風が舞い込んでくるのではないかなと思います
N様に支給いただいた照明を設置して
リフォーム完成となりました
工事中から、移植した樹木や植栽に、丁寧にお水を撒いてくださったN様
今後もまた季節の草花で、四季を感じる日々を楽しんでいってくださいね